ミヌース
イントロダクション
オランダを代表する大人気児童文学作家アニー・M・G・シュミット氏の代表作
「ネコのミヌース」がミュージカルとなって世界初上演!
ミヌースとネコたちの活躍と、新聞記者ティベの成長を描くファンタジックな物語。
ネコのミヌース翻訳/西村 由美さんより(公演パンフレット~)
オランダの子どもの本の女王、アニー・M・G・シュミット。
「オランダの子どもの本を紹介するなら、まず彼女の本を」と思っていた私にとって、
徳間書店から『ネコのミヌース』を出すことができたのは、何よりうれしいできごとでした。
それがこんどミュージカルになると聞いて、わくわくしています。原作の『ミヌース』は、
昨年オランダで映画化され、大好評を博しました。日本のミュージカルも、
同じく大成功を収めてほしいと祈っています。
初演 2002.10.30(wed.)~11.3(sun.)東京芸術劇場小ホール2
ストーリー
「彼女の名前はミヌース、なんと以前はネコだったんです…」
新聞記者のティベはネコが大好きでした。記事にするのもネコのことばかり。
とうとう編集長に言われます。
「君の記事はいつもネコのことばかりだ。ニュースを書きたまえ!
人間のことを書かないとクビだ!」と。
仕方なくティベはニュースを探しますが、恥ずかしがり屋の彼はいろんな人のところに行って
取材する勇気がありません。ほんの少しの勇気を出す事が、ティベには出来ないのです。
そんな時、犬に追いかけられている女の人に出会いました。木に登って、犬を警戒し…
そう、まるでネコのように現れたのです!
彼女の名前はミヌース。なんと以前はネコだったと言うのですがティベには信じられません。
でも確かにミヌースのしぐさはネコそっくりでしたし、何よりもネコと会話ができたのです…。
そしてミヌースは、ティベのために、町中のネコたちから最新ニュースを聞いてきてくれるように
なりました。スミット先生のお祝いの話、床屋と本屋の合併計画の話・・・。
人間の気づかないところでこっそり聞き耳を立てているネコたちが、まだ誰も知らない
最新ニュースをたくさん聞いてきくれるのです。この<ネコのニュースサービス>のおかげで、
ティベは記事をたくさん書くことができました。
そんなある日、町の実力者で<動物愛好家協会>の会長でもあるエレメートさんが、
ネコを虐待しているという情報が入ってきました。それが本当なら大事件です。
でも誰も信じてくれません。町の人たちは、「エレメートさんを悪く言うなんて信じられない」と
ティベを責めます。
ミヌースは言います。「記事にするべきだ」と。でもティベには書く勇気がありません。
何も証拠がなかったからです。小さな勇気を持って!と気弱なティベをはげますビビ。
はたしてこの情報は本当なのでしょうか?またティベは一人で記事を書けるようになるのでしょうか?
そしてミヌースは・・・・・・。
原作:「ネコのミヌース」徳間書店
作:アニー・M・G・シュミット
絵:カール・ホランダー
訳:西村由美
インタビュー
演出:三浦克也 × 脚本:佐藤万里 × 作曲:大澤紀彰
「ミヌース」制作インタビュー(公演パンフレットより抜粋)
「ミヌース」という作品の出会いと、上演したいと思った理由は何ですか?
三浦 挨拶の中でも記しましたが、今までは何があっても自分で脚本を書いてゆこうと
心に決めていましたが「ハンド イン ハンド」再演準備のため、どうしても時間が取れず、
永年の知古である佐藤万里氏に何か面白い作品はないかと相談を持ちかけた所「こういうのがあるよ」
と薦められたのが故アニー・M・G・シュミット氏の「ネコのミヌース」でした。
佐藤 紹介してくれる人があって、まずシノプシスを読みました。
それを読んだ時から、これは絶対ファミリーミュージカルになる!と思って、
原作を読む前からプロットを書き始めていたんです。
三浦 万里が押すならっ!と早速書店に求め一読即決。しかも脚本まで忙しい佐藤万里氏に頼み、
彼女にとっては大変な日々であったと思います。(最大級の感謝!)
さて、「ネコのミヌース」ですが、何とも捕らえようがない不思議な作品です。
結末があるのかないのか、一体全体作者は何を思って本作品を書いたのか?!
OHファンタジー、正にファンタジー・・・?!けれど面白くなる要素は多分にある、
これならシアタージャパン初のファミリーミュージカルにシアタージャパン風味を充分に演出出来る
と考えました。
佐藤 子どもにはネコたちのシーンが楽しめるでしょうし、大人にもティベの悩みやミヌースと
惹かれ合う想いに共感できるという点があり、きっと大人にも子どもにも楽しめると思いました。
「ミヌース」どんな方に観て欲しいですか?
佐藤 一人でも多くの方に観て頂きたいです。男性・女性・大人・子ども・いろんな職業・
ポジションの方にそれぞれの立場で楽しんで頂ければと思います。
三浦 その通りですね。これは舞台芸術に留まらずあらゆるジャンルの人たちに共通すると
思いますが、自分たちが何か表現をしたい欲求がある時、良くも悪くも(誰にも見て貰えず)
何も評価されない事程ショックな事はないと思います。やはりより多くの皆様に観て頂きたいですね。
大澤 ストーリー自体素敵なので、家族にもカップルにも老若男女問わず楽しんで頂けるのでは
ないかと思います。それから、今は亡き原作者のアニー・M・G・シュミットさんに天国からでも
いいので観て欲しい!私は決して子どもたちの為だけの作品にはしたくない、また「子ども向け」
という作り方はしたくない。何故なら子どもってちょっと大人ぶりたかったりするから・・・
そして大人は子どもに帰りたかったりするから。
現実から離れて物語の中へ入り、そんな願いをちょっとでも叶えられたらいいな!
脚本、演出、作曲というそれぞれの役割の中で難しかった点を挙げると?
佐藤 以前から書きたかった企画なので楽しめて書けたのですが、現実的な問題の方が気になりました。
例えばワイヤレス香盤とか出演者の数とか。
本当はもっとたくさんの人が少しずつソロを歌うナンバーを作りたかったのですが…
三浦 大人も子供も楽しめる舞台にすると言うのが一番です。しつこくともあっさりでもない、
コッテリでもネッチョリでもない。でも何かもう一皿注文しようかなって感じにしたい。
さらには今までにないスパイス的笑いを随所に挿入したい!(これが何しろ難しい)。
役者の方はきっとこれまでと違う演出に随分戸惑ったのではないかと思います。
それに作品全体の一体感ですね。単純明快な装置、衣装、小道具に至るまで何しろ和蘭色の染め粉で
舞台全体を塗りこめたいと考えています。無論その中には音楽も含まれます。
今まで以上に難問関門山あり谷あり峰ばっかりくらい注文するかもしれません。
よろしく、大澤君!
大澤 私は作曲するにあたり物語の中へ自分も入る準備としてオランダについて色々調べました。
旅行ガイドを見たり、博物館に行ったり、オランダの音楽文化を調べたり、
偶然にも現地オランダ駐在の方とお話する機会があり、なかなか楽しかったです。
現時点で作曲完了していないので分かりませんが、難しい点を強いていうならば、
毎度の事ながら時間がない事ですかな?!
三浦 何しろ時間が足りず費用も足りない。一日36時間は欲しい!
湯水のように使える莫大な資金が欲しいと言う事でしょうか(笑)。
この公演を通して伝えたいメッセージなどあればお願いします。
三浦 「小さな勇気は大きな決断」かな。ただそれ以上に純粋に楽しんで欲しい。
ミュージカルの持つエンターティメントな世界をご家族で楽しんで頂ければ嬉しいですね。
ドタバタ喜劇でもなく、言葉・話術だけでもないと言うか、シチュエーション喜劇みたいな
語り口を充分に堪能していただければと願っています。
犬とネコ、どちら派ですか?また、この作品の前後でネコに対する考え方は変わりましたか?
大澤 ネコ派!ずばり自分も「自由に生きる夜行性動物」と化しているから。
佐藤 犬が好きです。母がネコが嫌いだったので、子どものころ庭にやって来るノラ猫を
追っ払うのは私の役目でした。それでネコを可愛がったという思い出が殆どないので・・・。
今回ネコの本を色々読んで、子猫の写真を見たり生態を読んだりすると飼ってみたいなとは
思いましたが、サボテンも枯らしてしまった前科のある私にはきっと無理でしょう(笑)。
三浦 私はどちらも好きですが、今はネコの方が好きかも知れません。
それは今回の公演でと言う訳ではなく、単にネコを飼っているせいかな。(実は私戌年生まれなんです)
よくネコは気まぐれ動物だなんて言いますけど、実際はすこぶる繊細で人間の機微にも実に敏感。
今流行の「癒し」と言う点では非常に私は癒されています。
可愛く甘えん坊、そして我がままで暴れん坊。うちの「フー太」くんは世界一のニャン子です(笑)。
オランダという国にはどんなイメージがありますか?
大澤 生魚(ニシン)を食す屋台=寿司(元々こちらも屋台)ニシンを神魚とする習慣
オランダ語を語源にした日本語「ミルク、カバン、ラッパ、etc」オープンな窓。
日本でも田舎ではあけっぴろげ。etc 歴史的に日本と国交が長いせいもあるのか、
色々調べましたら共通点がいっぱいで親近感が湧く国ですね。
佐藤 去年初めてオランダを訪ねたのですが、空港からライデンに向かう電車の中で受けた
「空の大きな国」という印象が強烈です。その大きな空(曇った空)を雲が流れていて、
風景画通りの国でした。一週間ほど滞在したのですが、ネコは見かけなかったような…?
キャスト
Cast
ミヌース・・・・・・・大岩かおり
ティベ・・・・・・・・松田真一
ノラ・・・・・・・・・宮下美和
ニシン売りのおじさん・進の助
ビビ・・・・・・・・・尾島佐知子
エレメート夫人・・・・市村敬恵子
マルス・・・・・・・・大江尚毅
フルッフ・・・・・・・権藤あかね
シモン・・・・・・・・中谷真希枝
警察ネコ・・・・・・・畑ヶ山友美子
ホテルネコ・・・・・・PON
工場ネコ・・・・・・・池田敏子
教会ネコ・・・・・・・結城しおり
新聞ネコ・・・・・・・安達千晶
病院ネコ・・・・・・・堺由華
学校ネコ・・・・・・・塩井あい
マジック・キャッツ・・谷合あずさ
スミット校長・・・・・奥住昌敏
編集長/修理工・・・・前田孝輔
ヴィレム・・・・・・・槇野敏
シェルケン刑事・・・・村上潤
エレメート・・・・・・夏夕介
*初演時キャスト
公演アンケートより
公演アンケートより
●オランダで生まれた作品が日本でミュージカルとして新しい命を吹き込まれ、とても楽しく、
また心揺さぶられるものになっていました。もともとのテーマのクラシックさ、正義、自由、愛の
大切さが、かえってお芝居という形の中で単純化され、くっきり見えたせいかも知れません。
いい舞台をありがとう御座いました。 43歳 女性
●胸に響く素晴らしい、楽しいミュージカルでした。一歩、ほんの一歩の勇気があれば人生が変わる。
私たちに勇気と生きる力を与えてくれる感動のひとときでした。
これからも皆さんのエネルギー溢れるご活躍を期待しています。 62歳 男性
●とても心が温かく楽しい気持ちになれました。私の人生も正直に生きていきたいと思いました。
前回の作品(Hand in Hand)とまたがらりと変わり、とても楽しい素晴らしい作品でした。
ネコのくせや表情、感情がとてもよく出来ていました。
今後とも、いろんな人に感動を伝えていって下さい、 24歳 女性
●今回も音楽と歌と演技の素晴らしいハーモニーでした。この作品はとても親しみやすく、
観ている側もとても楽しめました。これからも観に来たいと思います。 26歳 女性
●内容もわかりやすく、観ていて面白かったです。話の世界に入り込みやすかったです。
こんな間近でミュージカルを見たのは初めてだったので、迫力や生のすごさに驚きを感じました。
とても良い経験をありがとうございました。 19歳 女性


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