Blue Plate Special

脚本・演出・振付:三浦克也 / 音楽:大澤紀彰

「医療は奉仕であり、全ては患者さんの為に」

その言葉に疑問を持つ人は少ないだろう。むしろ当たり前だと感じる。
しかし、現在の医療ではその当たり前の事がなかなか出来ない。

医者はあまりに忙しく、看護士もまた、診察介助、採血やカルテの作成から食事の配膳まで…
激務に追われ、心のこもった介護には程遠い現状。
ここ武蔵野白百合病院も例外ではなかった…。

そんな中、この病院に院長として赴任してきた岡田誠は病院内改革を始める。
「看護婦をベッドサイドへ」・「環境の整備」・「病院食の時間変更と改善」、
そして何よりも全職員に「医療は奉仕である」ことを訴える。

だが前院長の息子・石井孜は「ただの理想主義だ、一朝一夕に出来るわけがない」と抗議。
もちろん石井だけでなく、誰もが無理だと感じていた。

しかし病院は変わっていく。患者さんとの心の交流が看護婦を変えてゆき、
医者をも変えていく。それでも石井はかたくなに心を閉ざしていた。
「現実は甘くない」と…。

一読すると堅く暗そうですが、現代医療問題を笑いと涙で贈るミュージカル大作!
2000年の東京芸術劇場での初演はTheaterJapanの旗揚げ公演となりました。